事業内容

日本型直接支払(多面的機能支払)

農業・農村の維持の重要性

 農業・農村は、私たちが生きていくのに必要な米や野菜などの生産の場としての役割を果たしています。しかし、それだけではありません。農村で農業が継続して行われることにより、私たちの生活に色々な『めぐみ』をもたらしています。このめぐみを「農業・農村の多面的機能」と呼んでいます。

 例えば、水田は雨水を一時的に貯留し、洪水や土砂崩れを防いだり、多様な生きものを育み、また、美しい農村の風景は、私たちの心を和ませてくれるなど大きな役割を果たしており、そのめぐみは、都市住民を含めて国民全体に及びます。

 こうしためぐみは、お金で買うことのできないものであり、農業・農村の持つ様々なめぐみを思い、支えていくことが必要です。(農林水産省より)

 
 このように農業・農村の維持は農家個人の利益に留まるものではなく、日本全体の利益となっています。しかしながらこうした日本そのものを守るとも言える重要な環境維持に対する補助はありませんでした。1990年代からEU等では「環境支払い」という考え方は一般的となっており、10年以上遅れて日本もようやく着手した形になります。

 平成19年度から「農地・水・環境保全向上対策」として、地域共同による農地・農業用水等の資源の保全管理と農村環境の保全向上の取組に対して支援する仕組みができました。その後、「農地・水保全管理支払交付金」と名称が変わり、老朽化が進む水路等の施設の長寿命化の取組や、水質・土壌などの高度な保全活動への支援など内容も拡充されました。
 平成26年より、「日本型直接支払(多面的機能支払)」となって組み替えされ、地域の農業者が共同で取り組む地域活動について幅広い支援がされることとなりました。

 

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