事業内容

施設維持管理

水管理と水配分調整

H28取水グラフ
 昭和42年よりスタートした国営事業により、遠州平野の長年の夢であった天竜川からの安定的な取水がついに実現しました。昭和52年には浜松市天竜区に船明ダムが完成し、天竜川左右岸の8,000haの農地に供給しています。
 ダム本体は電源開発株式会社、取水工及び左右岸導水路は静岡県企業局がそれぞれ組織的に管理しています。 土地改良区では、農業専用施設の維持管理や用水需要にあわせた水配分調整を日夜行っています。
 磐田用水の水利権は「最大取水量」と「年間総取水量」の二つの制限が設けられており、改良区ではこれらを遵守しながら水需要に応じて必要最小限の水を供給するよう努めています。
 右の画像の赤色の線が「最大取水量」で時期によって変動します。紫色の線が平成28年の取水実績です。「年間総取水量」は90,391,000㎥で、一年間の総量がこれを超えてはいけません。

 どんなに水需要があっても「最大取水量」を超えて取水することはできません。また、「年間総取水量」の制限は大変厳しく、水需要があるからといって「最大取水量」通りに取水していくと8月上旬には「年間総取水量」をオーバーしてしまい、以後約5ヶ月間の取水ができなくなってしまいます。

 このような制約の中、代掻き田植え時期にはなるべく最大の取水をし、梅雨や中干しの時期には思い切って節約をし、出穂期にはまた最大限の取水をし、収穫時期には取水権利の残量でやりくりするという調整を行っています。
 そのような状況ですので、急激な水需要の変化には対応できかねる場合があり、近年ですと飼料用米の作付け増加による中干し時期の田植えや、台風による塩害対策の大量取水要望など、組合員の皆様の要望に対して後手に回ってしまうことがあり大変申し訳なく思います。
 これまでダムや河川の状況により節水対策をすることがありましたが、平成28年度は磐田用水内の水不足による節水対策を実施しました。不必要なときには取水しないなど皆様ひとりひとりの節水により磐田用水の全体量に余裕ができますので、それぞれの田んぼでのきめ細やかな水管理をよろしくお願いいたします。また、土地改良区としましても水需要に配慮した農業政策実施をしていただけるよう国や県に要望してまいります。組合員の皆様方のご理解ご協力をお願いいたします

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